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2009年10月18日(日) 13:30〜16:00頃 |
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| 講師: 埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科教授 大西 秀樹 氏 |
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| がんと知ったときから患者は、様々なストレスにさらされます。不安感や気持ちの落ち込みで悩む人も多いようです。またその家族の3割がうつ病になるともいわれています。そして入院時には、半数の患者がなんらかの精神医学的な診断がつくことが知られていて、がんと心の問題は切り離せないものとなっています。 がん治療を受けるときには、これらを緩和し、精神的によりよい状況で治療を受ける必要があります。がんと心の関係を医学的に考えるサイコオンコロジー(精神腫瘍科)の分野で患者さんの気持ちに寄り添いながら、自分らしく過ごせるよう援助しています。 ★がん患者と家族の精神的なケアを専門とする、国内でわずか 数十人の精神腫瘍科の一人 著書に「がん患者の心を救う」「女性のがん 心のケア」 |
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<後記> 小春日和のよい天気に恵まれ、先生も駅からあがたの森まで歩いていらっしゃったとか。 がんを告知された時の患者さんの精神状態、がん治療薬の副作用と「うつ病」との見分け方や「第2の患者」である家族のストレスなどを症例とともに対処法を分かりやすく講演されました。 がん医療における「うつ病」の見落としは、往々にしてあるそうです。100人のがん患者さんを診察すると、50人に精神科の診断がつくとか。がん患者さんに起きやすい精神的な問題を解決しなければ、がんの治療にも支障を来すということです。 そして最後に、「こんなあったかい先生が近くにいたらいいのになぁ〜」との皆さんの声でした。 |
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| <参加者の声> ★精神腫瘍科の先生がいるというのは、本などでは知っていましたが、きょうは実際のケースをいろいろと聴くことができ、参考になりました。長野県にもこのような診療科ができればいいと思います。大西先生はとても優しそうな方なので、こんな先生なら安心して相談できるだろうと思います。 ★父は、がんになってから、不眠、不安の毎日で、笑いも消え、元気がなくなってしまいました。何とか病気に負けない笑顔を取り戻すヒントがあるかと思って参加しました。 |
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★がんに関心があります。特に心のケアは大きな課題と思っています。 ★突然の主人のがん告知により、気も動転、何をどうしたらいいのかうろたえるばかりです。主人の支えができればと、わらをもつかむ思いで出向きました。 主人は、意思表示をあまりしないので、どのように苦しんで、悩んでいるのかを察するのに限界があります。このような時、どのように話しかけたらいいのでしょうか? ★術後の化学療法後、がんについて勉強できればと思っています。 自身のQOLを高めるためには何をしたらいいのか情報がほしいです。 ★手術後、納得のいかない説明で不安になり、紹介された病院で受けた心無い言葉に傷つき涙しました。患者同士が問題を語れる場は、これから生きていく上で必須だと思います。 |
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<がん患者の心のケア> 埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科 大西秀樹 最近、がん医療では心のケアへの関心が高まっています。 「がん医療での心の問題」 感覚的には大切だとわかります。 ただ、実際はどのような医療が行われているのでしょうか? 本日は、心のケアに関する医療活動を通じ、心のケアとは何なのか、皆様と考えてみたいと思います。 @ がんと心の関係 最近のがん治療の進歩には目を見張るものがあります。しかし、現在でも、がんによる死亡は年間30万人を超え、わが国における死亡原因の第一位となっています。また、がん告知、手術、放射線治療、再発など経過中には様々なストレス要因があります。また、がんという病気によって生じた生活上の変化も大きなストレスです。これらストレスは不安、うつ状態など様々な精神症状の原因となります。また、がんに罹患したことで、人生の意味は何なのかという実存的な苦痛も生じます。 終末期には、意識障害も多くみられます。 がん患者さんが呈する精神医学的な病態は適応障害、うつ病、せん妄が三大疾患です。これらの精神症状は患者さん、ご家族を苦しめ、がん治療に影響を与えかねませんが、精神科的治療により改善が期待できます。したがって、適切な精神科的治療は、がん医療を行う上で欠かすことはできません。 患者さんは、上記に挙げた病態以外にも様々な苦痛(total pain)を有しているため、これらに対してもきめ細かい配慮が必用とされます。 Aがん患者さんの心のケアの実態 診療は、患者さんから話を聞くことが基本で、患者さんの話に耳を傾け、ありのままを受け入れ、現実的な範囲でアドバイスを行っています。話を聞くだけで自分が整理され、心が落ち着く人も少なくありません。必要時には、薬物療法も行います。 最も大切なことは、患者さんのよきパートナーとして「共にいる」ことではないかと考えています。がんになり今までの人生の変更を余儀なくされ、不安感、孤独感に悩んでいる患者さんに対して少しでもお手伝いできればと考えています。 治療は、様々な職種の人と連携をとりながら行います。患者さん、ご家族、スタッフと意見を交わし、最もよい精神科的治療を提供することが目標です。 身体の状態にも注意しています。抑うつは、痛みで誘発されることも多いので、痛みがあるときは、疼痛治療を優先します。また、痛みが激しいようにみえる患者さんで、うつ病に罹患していることがあり、うつ病治療で痛みが軽減することがあるので、この点のチェックも欠かせません。せん妄は薬物、代謝異常など何らかの原因により生じるので、原因検索を行います。 Bご家族「第2の患者」へのケア ご家族も患者さん同様、精神的なストレスを受けることが知られています。患者さんの1から3割に不安・抑うつなど何らかの精神医学的な疾患が認められます。 しかしながら、「健康である」ご家族は、その苦痛を訴えることは少なく、医療現場でもご家族の苦悩は過小評価されることが多いと言われています。家族が、メンタルヘルスサービスを受けることも少ないのが現状です。 臨床の現場でご家族を診ていますと、患者さんより落ち込んでおり、精神医学的な治療が必要な場合もあります。ですから、がん医療においてご家族は、「第2の患者」でもあり、治療およびケアの対象とみなすことが大切です。 |
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| <事前予約制> 場所:松本市あがたの森文化会館 1−5 住所:松本市県3−1−1 TEL:0263−32−1812 参加費:1000円 参加費は 会の運営に充てさせていただきます。 |
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